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25
2012

ペン職人だより~ 今日は木工職人

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今回は万年筆を轆轤で作る時に欠かせない、道具作りです。でも第一弾は、刃物ではなく
その”柄(え)”作りからご紹介します。上の写真は、おろしたてのキシャゲ。数種類あ
るうちの、外形加工に使う、最も中心となる刃物です。おろしたてとは、鍛冶屋さんに
作って貰った状態から、実際に製品を削れるように、自分でグラインダーを使って面を出
した状態のことです。でも、このままじゃ握れません。そこでこれらを取り付ける柄を
自分で作ります。

材料となる木材ですが、そこらへんのホームセンターで売られている物で充分!
だいたい Φ30×100mm ぐらいの丸棒が適当でしょうか。これを握りやすい長さに
切断するところから始めます。

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轆轤に噛ませて、角を落とします。この時、活躍するのがまさにキシャゲ。とにかく穴空け、
ネジ切り以外の削りはすべてキシャゲです。そのキシャゲも何種類かありますので、折を
見て紹介させていただきますね。

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このように握りやすい柄の形になったら、次は穴空けに進みます。この穴空けも、刃物
本体の柄によって太さや傾斜などの形が違いますので、すべて同じ穴とはいきません。
因みに最も大きく空けるのがキシャゲ用で、反対に最も小さいのが細いドリル。
なお、だいたい3.0mm未満のドリルや平(ひら)ギリの場合、私は細いエボナイトを
そのまま柄にしてしまいます。

20121024.jpg

あとは各刃物を柄に叩き込んで出来上がり! 参考までに左からミツバネ×2、キリ×2、
キシャゲ×3、そしてクシガマです。ミツバネは主にインク止め式に使います。
キシャゲとクシガマは専門の方に作って貰っていますが、ミツバネと平ギリは
すべて自分で作らなければなりません。

轆轤で万年筆を作るということは、刃物をしょっちゅう研いでないといけないばかりか、
このように木工屋さん、鍛冶屋さんも兼ねているのです。

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