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29
2012

ペン職人だより~ 竹型の軸

20121018-2.jpg

今回は弊社の竹型(立竹を含む)万年筆の製作風景を、チラリとご紹介したいと思います。
左から黒エボナイト(見本用)磨き前、懐かしい『灯-ともしび-』、そして『曙』。
いやあ、イベントとかにいらっしゃったお客さんからもよく、「この形いいですね~。
でも作るの大変でしょう? どうやって削っているの? 云々・・・』と言われます。
本当、こちらの仕事を理解して頂けるのは嬉しく光栄です! で、その都度ご説明は
するのですが、商品である完成形の軸で説明しても今一つ説得力に欠けるので、
この場を借りてより分かりやすくご説明したいと思います。

20121018-3.jpg

首軸、胴軸、そして鞘(キャップ)の順番に削ってゆくのは、他の万年筆と同じです。
違いは各パーツごとに材料をカットした後、穴空けしてから竹の節を出すための目印になる
線を浅めに彫ります。因みに通常の軸では、外形加工してから穴を空けています。穴空けを先に
やってしまいますと被切削物である軸が軽くなり過ぎて、轆轤を回した時にブレ易くなってしまうからです。

20121018-1.jpg

いざ、下拵えしておいた節と節の間を円く窪んだ形に削っていきます。ここで登場、てか活躍するのが、
やはり刃を円く仕上げた特殊なキシャゲ。ある程度竹らしい形になったところで、それまで目印の役割を
していた線の節をより深く彫り、”竹節”らしく整えます。はっきり言って、こういう工程もあって
竹軸は、売れ筋の『萌芽』、『棗』、『宝珠』より生産性がヒジョーに悪いです(おいおい)。
そこでお値段の差となっていまう訳でして・・・(汗)。
「そんなことつぶやいている暇あったら、もっと早く出来るように腕を上げい!」、と自分で
ツッコんでおこっと。

ともあれ、オーナー様もこれから竹型を検討してらっしゃる方々も、少しでもこの万年筆の
製造過程をご理解いただければ幸甚です。
因みに写真はいずれも『竹型』であって、『立竹-りっちく-』ではありません。
宝珠・棗と同じく、キャップと胴の太さが違い、標準でクリップ付きである点が主な違いです。
目下ネットショップの下町のエボ屋さんに写真はございませんが、値段表には載せていますので
普通にお問い合わせ&ご注文いただくことが可能です。サイズで2種類、
カートリッジとインク止め式がございますので、計4種類となります!
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